百合が原公園散策
7月5日(水)は百合が原公園の散策へ出かけてきました。
すっきりと晴れた空の下、限られた時間の中ではありましたが、陽に照らされた草花や緑、澄んだ空気など初夏を満喫することができたと思います。心地良い疲労感とともに良い癒しの時間となったのではないでしょうか。
共栄会夏祭り
7月27日(木)には共栄会全体の夏祭りを開催致しました。
天候にも恵まれ、またたくさんのご家族様にも参加していただき大盛況のまま終えることができました。行事のご報告はまた来月のぼだい樹通信でお伝え致します。
また施設内写真の掲示も9月1日貼り出し分となりますので、今しばらくお待ちください。
私の母が「麻雀を習うことにしたんだ」と言い出した時、空気の悪い空間でお金を賭けて行うゲームというイメージをもっていた私は「えっ!? 麻雀!?・・・タバコも吸わず、賭け事が好きなわけでもない母が何故?」と嫌悪感を覚えました。が、実際に習い始めた母の話を聞くと、先生は70代後半。50代後半で始めた母は若い方で、一緒に麻雀卓を囲むメンバーは最高齢が90代で平均年齢75歳という方々でした。
そうなんです!!母が始めたのは“健康麻雀”という「(お酒を)飲まない」「(タバコを)吸わない」「(お金を)賭けない」という「3ない」を条件にしたものなのです。
健康麻雀とは
ラフな格好ではなくきちんとした服装で、やり始める前に「宜しくお願いします」終わったら「ありがとうございました」と挨拶等の基本的マナーが厳しく決められ、礼儀正しく気持ちよくゲームをすることを大切にしています。
健康麻雀では牌(ふだ)も字も高齢者が見やすいよう通常より大きい物を使います。「頭を使う」「手先を使う」「人と会話する」この3つの機会が多い人は認知症になりにくいと言われていますが、麻雀はその3要素を満たしています。
某大学教授が麻雀中の高齢者の脳内血流を調べたところ、脳年齢は実年齢より3歳若いという結果が出ました。同様にパソコンで麻雀ゲームをしている人の脳活動も調べましたが、こちらは殆ど変化がみられませんでした。やはり、生身の人間を相手に麻雀をしないと効果は出ないということなのでしょうか・・・。
そう言えば! 母も『麻雀は勿論楽しいけどゲームの合間や終わった後の仲間との他愛もない会話が楽しい』と話していました。人と人との触れ合い(コミュニケーション)が大切ですね!皆さんもぜひ、“健康麻雀”を試してみてはいかがでしょうか?
【余談コラム:ドンジャラ】
「ドンジャラ」という麻雀に似た卓上ゲームを知っていますか?
1960年代後半〜1970年代前半頃には「第二次麻雀ブーム」と呼ばれる、特に大学生や社会人を中心とした麻雀流行期がありました。しかしながら「ルールや牌が複雑で分かりにくい」「賭博性が強い」等と麻雀が敬遠される声も少なくなかったようです。
そこで「子どもから大人まで誰でも楽しめる、簡単な擬似麻雀ゲームをつくろう」という流れから「ポンジャン」と呼ばれる卓上ゲームが発売され、更に1980年代に入り漫画やアニメなどのキャラクターを絵柄に採用、ルールも簡素化された「ドンジャラ」が発売され、子どもたちを中心に大人気となりました。なお初めて採用されたキャラクターは
「ドラえもん」だったそうです。
…子どもの頃に遊んだことを懐かしく思い出します。
海馬編
下に書かれている2つの言葉を10秒で覚えましょう
|さつき| |せかい|
1. 覚えたら上の言葉を隠してください
2. 覚えた2つの言葉から下の言葉(文字)を消してください
|さ|か|い|
3. 残った文字を入れ替えて意味のあるひとつのことばを作りましょう・・・
※記憶力が落ちてきたと思う時には思考力を鍛えることが大切といわれています。
海馬の機能は「記憶情報の取捨選択」です。大まかに覚える情報とその場で忘れて構わない情報に選り分けます。そして、その情報は側頭葉に送られ一時的に覚えている情報と覚え続ける情報に分けられます。
海馬は特に意味記憶やエピソード記憶に関与しているといわれています。一般常識などの知識や強い感情を伴った思い出などは記憶に残りやすく忘れにくいといわれています。
海馬が衰えてくると次のような症状が見られやすくなります。
1. 思い出すのに時間がかかる
2. 集中力、注意力を持続できる時間が短くなった
3. 一度にいくつものものを覚えられなくなった
4. 記憶の想起障害 代名詞「あれ」「これ」「それ」が多くなる
5. 記憶保持の障害 あいまいな記憶が増える
6. 記銘力の障害 記憶のすべてを忘れてしまう
等です。
※上の脳トレの答えは「きせつ」です。
今年もお祭りで普段の利用者様の顔と別の顔を見ることができました。
行事の際には、普段と違った表情を入所者様が見せてくれることが多いのでご家族様も機会がありましたら、
足を運んでいただければと思います。
(編集委員)
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