1. はじめに
うつというのは、精神的なエネルギーが低下して、気分がひどく落ち込んだり何事にも興味を持てなくなったり、何となくだるかったりして強い苦痛を感じ、日常の生活に支障が現れるまでになった状態です。うつのときの辛い気持ちを言葉で表現するのはとても難しいのですが、うつにかかっているある女性は、悲しくて苦しくて涙がこぼれ落ちそうになる直前に胸が強く締め付けられるようになる、そうした状態が何日も、場合によっては何ヶ月も続いているようなものだと語ったことがあります。
【うつの症状】
1強いうつ気分
2興味や喜びの喪失
3食欲の障害
4睡眠の障害
5精神運動の障害(制止または焦燥)
6疲れやすさ、気力の減退
7強い罪責感
8思考力や集中力の低下
9死への思い
2.高齢者の「こころ」
高齢者のこころの特徴をいくつか挙げてみます。まず第一に、正常の老化では、認知機能は全般的に遅延しますが、これにはいくつかの例外があることがわかっています。例えば、抽象的な題材に関しては迅速さが保たれ類推する能力には長けており、論理的に考えていくよりも「印象」「直感」によって判断することが多くなってきています。また、流動性知識(反応の速さ、記銘力、問題処理能力など)は衰えやすい半面、結晶性知識(知識や理念)は保たれています。こうしたことから、高齢の方には、エピソードを交えてイメージが湧く話し方が理解されやすく効果的であると言えるでしょう。
第二に、高齢者のコミュニケーションは、流暢さが低下し話題の寄り道・脱線が増える「迂遠」と呼ばれる状態になります。これは、本人にとっては「言葉が喉まで出かかって出ない」などという形で体験されます。こうした時に周囲は、つい話をせかしてしまったり、本人の気持ちとは違うことを話題にしてしまうことがありますが、注意が必要です。周囲の対応としては、話の脱線を穏やかに修正しながらゆっくりと話を聴くことが大切です。また、周囲から話しかける際には、要点を絞って、ゆっくりと話すようにして、1回に話す内容は1つに絞るようにしましょう。世代の差から来る語彙の違いもコミュニケーションのギャップに?がりますので、高齢者が慣れた情緒表現を使うように心がけることも大切です。
3.高齢者のうつ病の症状の特徴
「年をとると誰でもうつっぽくなる」と言われることがありますが、一般的な老化現象とうつ病はまったく異なるものです。しかし、高齢者のうつ病は、通常の診断基準に頼るだけでは見落としてしまう可能性があります。高齢者では、典型的なうつ病の症状を示す人は3〜4分の1しかいないと言われています。症状の一部が特に強く表れたり、逆に一部が弱くなったりしていることが多いので注意が必要です。
花粉症は花粉やダニ、ハウスダストなどの異物が原因となって引き起こされるアレルギー鼻炎の1つで、鼻水や鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみとなって現れる疾患の事をいいます。
花粉やダニなどは、1年を通して飛散していますが、特にスギ花粉が舞う2月中旬〜4月初旬が、花粉症を発症する人が極めて多い時期といわれています。
※風邪と花粉症の見分け方
■花粉症
→サラサラとした水のような鼻水がでる・目のかゆみを伴う
■風邪
→粘り気があり、色が黄色または青みがかった鼻水がでる頭痛や熱の上昇、腹痛、嘔気を伴うことがある
※生活上の注意点
<外出時>
・マスクやメガネ、スカーフなどを着用し、花粉の目や鼻への侵入を防ぐ
・花粉の付着しやすいウールなどの衣類の着用は避ける
・晴れた日、風の強い日などは花粉が飛びやすい為、外出は控える
<帰宅時>
・玄関に入る前に、衣類に付着した花粉を払い落す
・手洗いや洗顔、うがいを行い、花粉を洗い流す
<室内>
・外に干していた洗濯物などは、付着した花粉を払い落してから取り込む
・花粉の飛散量の多い日は、花粉の侵入を防ぐ為、ドアや窓は閉める
・細目に室内を掃除する
・睡眠を十分にとり、体調を万全にする
・ストレスを溜めない
・喫煙や飲酒を控える
冬場はどうしても出不精になりがちでしたが、
暖かくなったら自分なりに外出の機会を増やしていきたいなと考えています。
早く春よ来い♪
(編集委員)
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