10月18日(水)は車窓ドライブと外食に出かけました。
ちょうど紅葉が本格的に始まる少し前の時期ではありましたが、ドライブルートの大通り公園〜円山方面、大倉山や旭山公園付近は木々も色付きはじめ、秋の訪れを感じることができました。
昼食は“和食レストラン”にて、皆さま好きなものを注文し、食欲の秋も満喫することができました。
年内の外出レクは今回で終了となります。
また来年の外出行事もお楽しみに!
【家族会ご報告】 11月8日(水)10:45〜11:30に第32回家族会を実施致しました。 今回は「介護技術を学ぼう」〜実際に体験してみよう〜をテーマに、介護技術を実際に行っていただく時間となりました。年末年始や次の春先に向けて外出泊の参考になれば幸いです。 今年度の家族会は今回で終了となります、今年度もたくさんのご家族様に参加いただき感謝致します。次年度1回目の家族会はH30年4月開催予定です。 |
認知症の治療は、一般的に薬物療法とリハビリテーションを組み合わせて行います。
認知症では、脳の神経細胞が壊れることで記憶障害などの症状が出ますが、一度壊れた神経細胞は元には戻らないため、その細胞が担っていた機能を取り戻すことはできません。ですから認知症の治療とは残っている機能を維持しながら病状の進行を遅らせ、日常生活に支障となっている症状を軽減することが主な目的となります。
リハビリと聞くと身体機能を向上させるものと思われがちですが、今回お伝えするリハビリ療法は「見る」「聞く」「嗅ぐ」「味わう」「触れる」といった五感を使ったリハビリで脳に刺激を与えることにより、今まで眠っていた細胞を目覚めさせ破壊された神経細胞の代わりとなって活動するようになる可能性がある、ということで認知症の治療として実践されています。
【効果的なリハビリのポイント】
「身体を動かす」「考える」「心の満足」の3つをできる限り同時に取り入れることです。考えながら適度な運動(作業)を行うことで脳に刺激を与え、他者からの感謝などを通して心の満足が得られる、といったイメージです。その人の過去の仕事や趣味などを生かすことも効果的です。繰り返してきた動作は認知症になっても覚えていることが多いため、失敗が少なくその人の能力を発揮することができ自信も得られます。
【リハビリの種類】
■音楽療法:音楽によるリラックス効果で症状を改善します。音楽を聴く「受動的音楽療法」と自ら歌ったり、演奏したりする「能動的音楽療法」があり、どちらも気分が 落ち着きやすいクラシックや過去に親しんだ曲、童謡などが採用されます
■回想法:楽しかった記憶を引き出して心の安定を図るリハビリです。新しことは忘れてしまう一方、昔のことは覚えていることが多い認知症の特徴を踏まえたもので、過去に使っていた生活品やおもちゃなどを手に取ってもらい、当時の体験を思い出して話してもらいます
■作業療法:料理や掃除などの家事、軽い荷物を運ぶ、洗濯物をたたむなど家庭内の役割に 伴う作業です。手工芸や工作なども含まれます
■その他:アニマルセラピー、美術療法、園芸療法、アロマ療法などがあります
ぼだい樹でもしっかりと時間を設けて実践している音楽教室、チェアビクス、手工芸、ゲームなど以外にも普段の生活のなかでもタオルをたたむなど、家庭内の役割を意識して入所者様と接しています。ですから、ご家族様が面会に来られた際に入所者様の好きだったことや習慣などがありましたら、職員にお話ししていただければ有り難いです。
【高齢者の皮膚】
高齢者の皮膚は加齢に伴う影響として、皮膚が薄くなる、弾力性の低下、ドライスキンといった状態から、皮膚障害や損傷のリスクが高くなります。それらを予防するためには脆く弱くなった皮膚を理解し、低下した生理機能を補うスキンケアが必要です。
【高齢者のスキンケアの必要性】
スキンケアの要素には、@洗浄A清潔B保湿C保護の4つがあります。洗浄するだけ、保湿をするだけでは皮膚の機能を良好に維持するのは難しくなります。スキンケアは、洗浄、保湿、保護の過程をそれぞれ適切に行うことが重要です。
さらに高齢者の皮膚は、皮脂の分泌低下や水分保持機能の低下からドライスキンとなりやすく、さらには角質バリア機能の低下により外部からの刺激を受けやすくなるといった特徴もあります。これらは湿疹、かゆみといった症状を起こしやすく、それに伴い掻き傷などの二次的な損傷のリスクも高くなります。また加齢により皮膚が薄くなる、弾力性の低下といった変化により、僅かな外力でも損傷しやすくなります。そのため角質バリア機能を維持し、皮膚の耐久性を保持するスキンケアが必要です。
【入浴時の洗浄方法】
スキンケアの1つ目として必要なことは、まず皮膚を清潔に保つことです。皮膚の汚れを落とすためには入浴やシャワー浴で、石けんなどの洗浄剤を使用し、洗い流すことが一般的です。 しかし高齢者の皮膚では、汚れとともに皮脂膜まで取り除いてしまいがちです。そのため皮脂を落としすぎない洗浄をしなければなりません。それには過度な洗浄を避けることと、刺激の少ない弱酸性洗浄剤やマイルド、しっとりタイプの洗剤を選択する事が重要です。
入浴は毎日でもかまいませんが、1日1回として、何度も石けんを用いた洗浄は行わないようにします。2回以上のシャンプーは皮脂の取りすぎとなり、かゆみの原因にもなります。また洗浄剤の大量使用は、すすぎ残りなどから接触性皮膚炎などの原因となるので注意し、しっかり洗い流す様にします。また皮膚が損傷しやすい事から、できるだけ摩擦を避けるため充分な泡で優しく洗うことが推奨されています。熱い温湯はドライスキンを助長させるため、シャワーも湯船もお湯の温度は38〜40℃程度とします。かゆみの強い場合は身体が温まるとさらにかゆみが増強されるので、湯船につかるのではなくシャワー程度に切り替えることも効果があります。
次回のぼだい樹通信では、高齢者の保湿と保護についてお知らせする予定です。
食欲の秋ですね。
体型が気になる今日この頃ですが“食欲の秋だから…”
と都合よくこの言葉を使ってしまいます。
毎日腹筋10回頑張れば取り戻せ…ますか?
(編集委員)
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