川下公園散策
6月は毎年ライラックの見頃に合わせて、川下公園散策を行いました。
園内での草花鑑賞の他、リラックスプラザ内での飲食等、
初夏の穏やかな空気に触れることができました♪
アルツハイマー型認知症編
今回のテーマは認知症の基礎知識のお話をしたいと思います。もうすでに知っている方もいるかと思いますが三大認知症と言われている「アルツハイマー型認知症」「脳血管性認知症」「レビー小体型認知症」があります。その中で認知症の半分以上の割合を占める「アルツハイマー型認知症」について原因や特徴をお伝えしていきます。
原因は脳にアミロイドβというタンパク質が蓄積することで正常な神経細胞を破壊し脳が委縮するためと言われています。特に側頭葉や頭頂葉が委縮していきます。成人では通常1,400g前後ある脳の重さが発症後10年経つと800〜900g以下に減っていきます。頭頂葉は前号の「脳トレしませんか?」の部位と一致していますね。頭頂葉の委縮による機能低下の症状は前号を参照してみて下さい。その他に記憶障害や見当識障害がみられます。
【初期】期間2〜6年間
記憶することが難しくなるため忘れていること自体を忘れるようになっていきます。食べた夕食の内容を忘れるのではなく、夕食を食べたこと自体を覚えていないといった症状がみられます。初期の段階では忘れたことを周囲の人に気づかせないよう作り話をして取りつくろう傾向があります。
【中期】期間2〜3年間
段々と現在と過去の区別がつかなくなっていきます。近い時期の記憶から失われていき、過去の記憶は比較的残りやすいです。結果として現れやすい症状が徘徊です。理由は現在の施設で生活しているが過去の生活習慣の通り「朝に仕事に行く」「夕方になると帰る」と歩き続けてしまう等、途中で目的を忘れてしまうケースがあります。
【後期】
脳の委縮がさらに進行して、言葉の数も意味も失われ、徐々に会話ができなくなっていきます。食事の認識もできなくなり介助が必要になります。動作が緩慢になり、姿勢の保持ができず常に体が傾いている、ベッド上での生活が長くなり関節の拘縮や嚥下障害により栄養不良や誤嚥性肺炎が起こりやすくなる等の症状がみられます。
「〜その症状がなぜ起こっているのかを考え、安心感を与える声かけを〜」
●自尊心を傷つけない。物忘れや失敗を怒る、無理に説得する行為は逆効果です
●本人が形成している世界を理解しそれに合わせることで安心し落ち着きます
●現実とは異なっていても、本人の主張受け入れる態度で接しましょう
●記憶には残らなくても感情だけは強く残るので愛情を持ってやさしく接します
●本人の伝えたいこと、行動したいことを思い出すことができるように、さりげなくコミュニケーションをとりましょう
〜脳トレーニングにチャレンジ!〜
隣のページでも認知症についてご紹介をしておりますが、こちらでは「認知症と脳機能」に着目してお話しをしていきたいと思います。
認知症の脳機能は加齢とともに低下しますが、毎日積極的に脳を使う習慣をつけることによって、脳の機能の低下を防ぐ事ができます。
日常的にクイズに挑戦し、短時間でも脳トレを行う事で脳は活性化するので、空き時間にでもぜひチャレンジしてみてくださいね。
高齢社会を迎えた我が国の認知症患者は近年増え、2025年には700万人を超えると予測されており、身近な問題となっています。
最近では認知症に有効な予防法があると言われています。認知症を100%予防することは不可能ですが脳の運動や生活習慣・運動習慣をつけることで認知症を予防し、発症までの期間をできる限り延ばす可能性が出てきました。
予防法の一つとして、ゲームやパズルは認知機能改善につながるといわれています。また、「アルツハイマー型認知症」は、その危険因子として糖尿病、高血圧、心疾患などが数多く報告されています。認知症の発症を抑えるためには、脳の運動とともに、生活習慣病を予防することが大切です。規則正しい生活、食生活、適度な運動を行い、ストレスのない生活習慣を心がけましょう。
若い頃はビリヤードに夢中でよく通っていました。
ブレイクショットの音やビリヤード場の独特の空気を懐かしく思い出して、
久しぶりにやるぞー!と思っています。
皆さんが夢中になっていることはなんですか?
(編集委員)
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