寿司バイキング
3月8日(1Fフロア)、3月15日(2Fフロア)に毎年好評の寿司バイキングを開催致しました。
目の前で次々と握られていくお寿司を前に「美味しい、たくさん食べた、もう食べられない」と皆さまに喜んでいただくことができました。
ここ数年好評の“炙り実演”シリーズは今年も健在で、サーモン・えんがわの炙った匂いが会場内に広がり、更に食欲をそそることとなりました。お腹がいっぱいでも「もう1つだけ…」とおかわりをしている方もいらっしゃいました。ご参加いただいたご家族の皆さま、本当にありがとうございました♪
【家族会のお知らせ】 先月もお伝えしておりますが、 今年最初の家族会を4月19日(水)10:45〜11:30で開催致します。 去年1年の行事の様子や普段あまり見ることのできない日常の様子を初公開の写真も多数含めてスライド放映致します。 年に1度の機会ですので、お時間に都合がつきます方は是非ご参加ください。 |
4月に多いと思われる病気の1つに「うつ病」があります。
多い理由として2つ考えられます。
1つは自律神経による影響です。
冬の間は寒さを乗り切るために、自律神経の交感神経が優位になって身体が頑張っている状態となっています。それが暖かい春がやってくると、自律神経の副交感神経が優位となり、身体がリラックスした状態に変化します。このような自律神経のスイッチが切り替わる春は、うつ病等の精神疾患に影響を与えやすいといわれています。
2つ目の理由としては、4月は入学や就職、昇進、転勤、引っ越し等でストレスが溜まりやすい時期であるからです。
人間は環境が変わると、それがストレスの原因となります。ストレスはうつ病を発症させたり、悪化させたりする可能性があります。うつ病は年々増えている病気の1つです。そのため本人や家族が、その状態であるかを気付く事が重症なうつ病を予防する第一歩と言えます。
うつ病の症状には「夜眠れない」「朝起きられない」「食欲がない」「だるさや疲れがとれない」「何をやっても楽しくない」「判断力の低下」等が挙げられます。そして重症のうつ病の場合には、「死にたい」という気持ちも出てきます。うつ病はストレスを背負いながらも、何とか1人で頑張ろうという人に多いといわれています。そのためなかなか家族に相談できない事が多く、家族の人が普段と違う行動や表情等に気付いてあげられるかが重要です。
うつ病を悪化させる事で、やってはいけない事があります。それは「励ます」という事です。うつ病の方は精神的に限界近くになり、何とか最後の気力をふりしぼって家族や友人に相談されます。その際に「もっと頑張りなよ」というような言葉で励ますとさらに精神的に追い詰めてしまいます。身近な方の心の病気に気付いた時には一緒に心療内科や精神科に受診してあげる事が大切です。
「高齢者が春に気をつけたい病気」
陽が伸び、日中は暖かくなる春は心が浮き立ちます。しかし意外と病気をしやすい季節が春です。行動範囲を変えていない高齢者も、実は春先には体調を崩すことが多いとされています。
朝は寒く、日中は上着なしでも過ごせるような陽気になっても、夜は再び冷え込むという傾向が見られます。「目まぐるしい温度変化」など、人間は急激な外気温の変化に弱いとされています。暑さに慣れるには、数日から2週間程度かかるとも言われているそうです。8℃以上の気温差では、人間は体調を崩しやすいとされています。
生活習慣が変わったり高齢だったりすると、5℃以上の気温差は体調を崩す危険サインと考えてもよいとも言われています。春先に風邪をひきやすいのは、急激な気温差に体が適応できていない証拠です。年を取ると、体温調整の機能がだんだん衰えてきます。寒い時には人間は自律的に体内で熱を作り出して体温を一定に保とうとしますが、高齢者になるとこの動きが鈍ってしまいます。さらに温度感覚も低下するため、気温の上下にあわせた服装をお勧めします。
体調を崩さないように日々気を付けていきましょう。
パート6・ものもらいとは(麦粒腫と霰粒腫)
〜2月号からの続き
■ものもらいとは(麦粒腫と霰粒腫)
瞼(まぶた)が腫れ、痛み・かゆみを伴う目の病気です。
はやり目とは違うので人にはうつりません。地域によっては呼び方が異なり、「めばちこ」や「めいぼ」などとも呼ばれています。 *「ものもらい」は関東地方、「めばちこ」は大阪等の方言です
■麦粒腫(ばくりゅうしゅ)
瞼の一部が腫れ、まばたきをしたり指で押したりすると痛みがあります。患部が広がると、まぶたが腫れ、目やにが出ます。また目がかゆい、目が赤い、目がゴロゴロする等の症状もみられます。数日で皮下にうみがあらわれ、放置すると皮膚が破れてうみが出ます。うみが出ると治ることが多いのですが、重症化することもあります。
原因として主に黄色ブドウ球菌の感染です。黄色ブドウ球菌とは体のあらゆる場所に存在する常在菌であり、感染力は低いため健康な状態であれば害を及ぼすことはありませんが、免疫力が低下していると感染を起こすことがあります。治療方法としては抗生物質の点眼薬や内服薬を使用します。ただし化膿が進むと切開し膿を出すことが必要になる場合もあるため症状が悪化する前に眼科を受診しましょう。
■霰粒腫(さんりゅうしゅ)
瞼にしこりのような白っぽい塊ができ、瞼が腫れたり開けにくくなります。赤みや痛みをかんじることが少ないのが特徴です。原因として目の縁にあるマイボーム腺という皮脂腺が詰まることにより中に分泌物が溜ってしまい、その刺激で瞼にしこりのような塊ができます。麦粒腫とは異なり細菌感染によるものではありませんが、時に炎症が起こり急性化膿性霰粒腫へと変化することがあります。急性化膿霰粒腫の場合は、赤みや痛みや目やになど麦粒腫と似た症状が起こることがあります。
治療方法としては急性であれば、抗生物質の点眼薬や内服薬で消炎を図ります。しかし通常の霰粒腫では点眼薬や内服薬で症状が軽減することはあってもなかなか治りにくく、場合によっては摘出手術が必要になることもあります。また再発を繰り返す場合は悪性腫瘍の可能性もあるため注意が必要です。
*ものもらいには眼帯が必要と思ってしまいがちですが、眼帯をすると眼帯の中で菌が繁殖してしまうため、基本的には眼帯をしないようにしましょう。また普段から予防方法として、目の周りを清潔に保ったり、汚い手で眼をこすったりしないようにしましょう。
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