秋の演武会
11月18日(水)はぼだい樹にて“秋の演芸会”を行いました。
「ドラマチック笑団屋」様にお越しいただき、昔懐かしい黄金バット紙芝居や腹話術、ピエロによる大道芸を楽しむことができました。
会場全体が笑いと興奮に包まれ、あっという間の賑やかで楽しい時間となりました。
皆さまの真剣な顔や笑顔がとても印象的です。
寒い季節に多い病気、疾患は風邪だけではありません。
今回は冬特有の症状についてお話しします。
【狭心症・心筋梗塞・関節症】
冬の冷え込みや暖房との温度差が原因となる病気は命に関わるケースもあります。12月〜3月にかけての心筋梗塞等の心疾患による死亡者数は、6月〜9月にかけての暑い時期に比べ2倍近くに増加します。気温が低いことや温度差が大きいこと等が影響しています。
1・外出時の防寒対策〜寒い屋外に外出する時には体が急に冷えこまない様に防寒着・マフラー・手袋等を着用し寒暖に対する体の負担を軽減しましょう。
2・屋内の温度差に注意〜屋内には暖房を入れて暖かくしていてもトイレや脱衣所は寒いままにしている場合が多いため、小型の暖房器具を設置する等の対策をとりましょう。
3・入浴時の注意点〜入浴する時は体が冷えたまま、いきなり熱いお湯に入ると血圧が上がる事があります。脱衣所と浴室の温度差に注意し、適度な温度で入浴する事が大切です。
4・タバコの注意点〜喫煙により血圧が上がり血管壁の細胞を傷つけ動脈硬化を促進します。また、喫煙により発生する一酸化炭素で酸欠状態になります。
【関節症について】
冬の寒さによって血行が悪くなると周辺の筋肉まで硬くなってしまうため、膝・腰・肩等のよく動かす部位にはいつも以上に大きな負担がかかってしまいます。通常、骨と骨の間には軟骨があり、これがクッションの役割を果たしているため痛みを感じないのですが、日頃から仕事やスポーツで必要以上に体を動かしている方や、加齢によっても軟骨がすり減ってしまうため、冬場に関節痛を引き起こす率が高くなるのです。
対策としては温かい下着、適度な運動をお勧めします。腰には1時間に1回の軽いストレッチをすると良いそうです。また体が冷えると筋肉が硬直するので温かい下着を身につけ防寒対策を施す事が大切です。膝は日頃からウォーキング等の負荷の少ない運動を行うことで筋肉の衰えを防ぎましょう。また体重の急激な増加も痛みの要因となるため、適正体重を維持しましょう。また、肩は冷やず体を温めて血行を促進しましょう。疲れを感じたら肩周辺の筋肉をほぐすことも効果的です。
その他にも冬になると乾燥肌で全身が痒くなり悩まれている方もいると思います。
気温の低下に伴い体温が下がって免疫力も下がってしまうのが一番恐いことです。体温を外からも中からも下げないように心掛けましょう。
また、今年もインフルエンザの流行シーズンを迎えようとしています。インフルエンザの感染力は非常に強く日本では約10人に1人が感染しています。近年は熱の出ないインフルエンザも流行しており、熱が出ないことによって感染したことに気付かずに重症化してしまう恐れがあるので、風邪症状が出た時には迷わず病院に行くことをお勧めします。
【パート4・加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)】
〜10月号からの続き
加齢黄斑変性という病気を知っていますか?
視力が落ちたり、物がゆがんで見えたり、暗く感じたりといった症状が現れるもので、50代以降に多い病気です。「黄斑」とは目の奥にある網膜(カメラのフィルムにあたる部分)のほぼ真ん中にあり、物を見る要(・)の場所です。そのため黄斑が変性すると見たいものや読みたいものの中央部が見えなかったり、中心がゆがんで見えるのが特徴です。日常生活においてもかなりの支障をきたします。
アメリカでは失明の第1位であり、日本においても高齢化に伴い患者数が急増しています。現在、色々な治療法が考案されていますが完全なものはなく、予防や早期発見がとても重要になります。予防としては喫煙を避けること、またカロチンが多く含まれる緑黄色野菜を多く採ること等が効果的です。
また早期に発見できればレーザーで処置することで効果は高まります。検査は簡単で、視力を測り、見ているものの中心の見え方を調べたりします。時々見え方を片目ずつチェックし、もし物がゆがんで見えたりぼやけたりした場合、年齢のせいと思わずに早めに眼科でご相談ください。
今年は冬の到来が早かったです。
寒さに負けず、風邪をひかない様に健康管理をしましょう。
そして良いお年をお迎えください。
(編集委員)
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