夏祭り
7月30日、恒例の夏祭りの開催は今年も“社会医療法人共栄会”全体での開催となり、トロイカ病院正面玄関前での開催となりました。
昨年と同様に焼きそば・焼き鳥・フランクフルトなどのお祭りには欠かせない食べ物から、かき氷やプリン等のデザートを楽しめるものや、射的やくじ引きなどの露店が立ち並び雰囲気はお祭りそのものでした。アトラクションでは会場中央に設置された太鼓演奏で皆さんが思い思いに踊りをされたり手拍子を取ったりと楽しそうで印象的でした。たくさんの露店やアトラクションがあり、時間内に会場内の全てをまわりきれなかった、という方もいらっしゃるかもしれませんが、それもまた一興とも思います♪
今年も参加してくださいました沢山のご家族様、本当にありがとうございました!
また来年の夏祭りも是非お楽しみに!
スイカ割り
8月21日・27日と昨年好評をいただいたスイカ割りを今年も開催しました。
8/27はあいにくの雨模様のため室内での開催となりましたが、屋外でも屋内でも本物のスイカとパラソルなどで雰囲気は抜群!皆さんでたくさん声を出して、たくさん笑って、美味しくスイカもいただいて…
秋を迎える前の夏の思い出にと、とても楽しい時間を過ごすことができたと思います。
高齢化社会を迎えて、肺炎予防の重要性が増しています。
抗菌薬の発達にも関わらず、肺炎は全死亡原因の第4位、高齢者に限ってみると第1位です。高齢者肺炎の殆どは、誤嚥による肺炎であり、よく繰り返すことから、単に肺炎を治療するだけではなく、予防することが重要になります。
肺炎による死亡は60代では10万例あたり5人程度ですが、80代では10万例あたり約70〜160人で10倍以上になります。85歳以上では、10万人あたり年間2000人以上が肺炎で死亡し、毎日200人以上が肺炎で治療されていると推定されます。
誤嚥性肺炎は、嚥下機能障害のために、咽頭、副鼻腔、歯周、口腔に常在する病原体が、唾液などの分泌物とともに気道に入り込み、肺炎を発症したものです。この場合は食事の誤嚥ではなく、夜間寝ている間に知らず知らずのうちに飲み込まれる不顕性誤嚥が原因になることが多いようです。
不顕性誤嚥は、特別な現象ではありません。元気な高齢者であっても、夜間は嚥下機能が低下するため、容易に誤嚥してしまいます。とくに,鎮静薬,抗精神薬などの薬を服用している場合は、嚥下反射が抑えられ、不顕性誤嚥をおこしやすいものです。加齢とともに、のどぼとけの位置は下がり、嚥下のときにのどをふさぐのに時間がかかるようになるからです。
しかし、不顕性誤嚥のすべてが肺炎を発症するわけではなく、軽度の炎症であれば、そのまま治癒します。むせているからといってすぐに絶食にして予防する必要はありません。しかし、体位変換ができない場合や重症肺気腫などでは、容易に気道閉塞が生じて肺炎発症を助長します。つまり、不顕性誤嚥が肺炎に結びつくのは、宿主の免疫機能や肺機能の低下、体位変換能力の低下などが背景としてあり、深く関わっているといえます。
誤嚥性肺炎は適切な抗生物質の投与で治ることが多いものです。ただし、肺炎の原因である不顕性誤嚥が減らなければ、一旦改善した肺炎が悪化します。そこで、誤嚥を減らす予防策が重要となります。仰向けに寝かせて放置していると誤嚥が悪化するので、頭部や上半身をベッドで高くしたり、口腔ケア等を行うと有効です。口腔ケアは、肺炎の原因となる口腔内の病原微生物を減らし、その結果として肺炎を減らすのに有効です。たとえ歯がなくともブラッシングをしましょう。栄養状態の低下、筋力の低下、意識レベルの低下が誤嚥を増やすため、日頃よりこれらに対処しておきましょう。嚥下反射あるいは咳反射を高めておくことは、誤嚥予防、肺炎予防に役立ちます。加齢と共に増える不顕性誤嚥を完全になくすことは困難ですが、出来ることから始めていきましょう。
<季節を感じて暮らす楽しみ>
認知症の方には「見当識障害」がおこると言われます。「今、ここ、私」がわからなくなるのです。レクリェーションに行事や季節感を取り入れることは、お年寄りが今の季節を認識することにもなります。
<昔の記憶を引き出してお互いを知る>
生まれ故郷の話、物がなくても心が豊かだったあの頃の話、そんな話をする時、お年寄りの目はキラキラと輝いています。同じ世代を生きた共通体験を引き出し、懐かしさや思いを共有することにより、お互いを知る関係づくりを支援することができます。
<精神的な安定と喜びを生む>
慣れ親しんだ季節行事(お花見、お盆、お正月等)にふれることは、お年寄りに精神的な安定を生み、昔を振り返るきっかけになります。そして「又、この日を迎えられた」という喜びをもたらします。
<「ハレ」と「ケ」の両方楽しむ>
「ハレ(晴れ)」は儀礼や祭りなどの「非日常」を、「ケ(褻)」は普段の生活である「日常」を表しています。施設においては、お年寄りが自発的に選択したレクリェーションで「ケ」の日々を過ごし、月に一度皆で季節や行事の「ハレ」の日を楽しむ、この位のバランスが理想的です。
<スポットライトを浴びる舞台をつくる>
今まで出来ていたことが出来なくなってしまう、身近な人を失う、そんな様々な喪失体験を経て、自信や意欲をすっかりなくしてしまうお年寄りは少なくありません。自分にスポットライトが当たり注目を集める、皆が祝ってくれる、レクリェーションでそのような機会を設けることが、お年寄りの自信回復につながります。
<ニーズに合わせたレクリェーションを>
介護現場におけるレクリェーションは主に「関係づくり支援(皆と楽しく過ごす、友人、スタッフと話をしたい、皆の話を聞きたい)」・「自己実現・自立支援(達成感を味わう、役に立ちたい等)」・「身体機能維持、向上(体操、ゲーム、リハビリ)」・「認知症予防・脳活性化(脳トレ、回想)」の4つの目的が挙げられます。レクリェーションの時間をもつ時はお年寄り個々の「個別性」「選択肢」を最優先しなくてはなりません。個々のニーズに合わせて行うことが重要です。
朝・晩涼しくなり、季節の変わり目を感じています。
入所者様にとっても実りの秋です!
旬のお食事で体力をつけ、体調管理に努めていきたいと思います。
(編集委員)
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